かつまたかわらばんNO. 150「父への想い」

勝俣 聡incho

4月22日の火曜日に実父が亡くなりました。
その節は、急遽、院を不在とする期間があり、患者さんを始め、当院の職員に迷惑をお掛けし、大変申し訳なく想う気持ちと、この様な時に温かく寄り添って頂けた方々に深い感謝の念で胸がいっぱいです。

私の父は3年前から、癌で闘病生活をしていました。
本人の強い希望で、癌に対する治療はしない、延命はしないと決め、親父を支える年老いた母親も、さぞ大変な3年間であったと思います。
私の実家は小さな運送屋を先代から営んでおり、この停滞した経済の中で大変な経営状態を強いられていましたが、借り入れもなく53年も続いた会社でした。

私が当院を開業する際に資金力がなく、開業への話が進むにつれ、困った私に手を差し延べてくれたのも親父でした。生前には恥ずかしくて、口には出しませんでしたが、父は、人としても潔く、経営者としても、社員思いの人でした。

いつも父から、先ず、収入が入ってきたら、社員の給与を払い関係先の支払いをし、その残ったお金で生活しなさいと言われ続けてきました。

「高く想い、下く暮らす」

闘病から亡くなる2日前迄の、言わば、花瓶の花が徐々に萎れていく姿を今、想い返しています
どんなに自分を律せる精神の強い人間でも、やはり痛みには、誰しも勝てません。私の治療家としての患者さんを診る考えが変わりました。

親父、お袋、こんな息子だけど育ててくれて有難う!
家族を始め、周囲の人の事を大切にし、これから生きていくよ!


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